可能性ひろがる食
わたしたちに迫っている危機
食べるという行為は人間は生命活動を行ううえで必須ですが、肉体面だけではなく精神面においても食事というものはかかせないものです。
さまざまな種類の食材、料理による食生活の豊かさは心の豊さにも繋がるでしょう。しかし、現在進行形で世界の人口が爆発的に増え続けており、2050年には98億人に達するという見通しもあります。
それにより食料の需要がふえ、現在よりも世界の食糧不足はますます悪化してしまうでしょう。
食糧不足に備えて
わたしたちは世界の人口爆発に備え新しい食材の利用方法を考えるべきでしょう。
現在よりも食材の選択肢を増やす試みを行ったり、既存の食材の代替となるような素材の開発を行うことにより少しでも未来の食生活が豊かにすることはできないでしょうか。
解決のカギはフードテック?
フードテックとはフード(食べ物)とテック(ICT技術)を組み合わせてできた用語であり主に2つの分野が存在します。
1つ目はアグリテックと呼ばれ、農業にITを組み合わせて効率性、収益性の向上を図るものです。
2つ目は代替食品。代替食品というのは主に高級、希少な食品を気軽に、また菜食主義、アレルギー疾患の方でも食べられるようにという目的でその食材の代用となる食品のことです。
この考えが食糧問題を解決するカギとなるのではないでしょうか。
代替食品はどんなものがある?
人工肉
ゼロミート
お肉不使用、大豆加工食品を使用したハンバーグチーズハンバーグもある。 (チーズの代わりに豆乳クリームを使用)
他にもハムやソーセージタイプなどもある。
【ゼロミート】デミグラスタイプ・ハンバーグ1個
298円(税込322円)
ゼロミート公式サイト
ビヨンドミート(Beyond Meat)
えんどう豆などを主原料として、ハンバーガー向けビーフパティーやソーセージ、フライドチキンをはじめとする100%植物性のプラントベーストミート。
ビヨンドミートは本物の生肉のような色をしており加熱すると褐色になるという見た目もリアルな植物肉。
培養肉
動物の幹細胞から筋肉細胞を培養して生産する。対象は牛や豚の他に、サケなど魚類も研究されている。
昆虫食
コオロギせんべい
無印良品が販売する食用コオロギを粉末してせんべいに練りこんだもの。
余計な原料を使わないことでコオロギの味を活かしている。エビのような香ばしい風味がするそう。
コオロギは飼育が容易で栄養価が高いので効率的な食糧である。
コオロギせんべい 55g 税込190円
無印良品公式サイト
https://www.muji.com/jp/ja/feature/food/460936
コオロギラーメン
昆虫食の魅力を探究する『ANTCICADA(アントシカダ)』と新宿の「ラーメン凪」が共同開発したコオロギを使用したラーメン。
スープには「桝塚味噌」(愛知県豊田市)と共同開発した、コオロギの豊富なタンパク質を米麹が持つ酵素で分解し、旨味のあるグルタミン酸などを引き出した「コオロギ醤油」を使用。スープだけではなく、麺にもコオロギを練りこんでいるというこだわり。
ANTCICADAはコロナウイルス感染拡大による外出自粛の中、少しでも多くの人に未知の食材を口にする冒険を味わってもらいたいという思いから、コオロギラーメンの宅配での販売を決定した。
おうちでコオロギラーメン 価格:2人前:2200円/4人前:4200円/10人前:10000円 ※全て税込
スピルリナ
スピルリナは、藍藻類に属する全長0.3-0.5mmの螺旋状の微細藻類。ビタミン・ミネラル・タンパク質などの 5大栄養素をはじめ、食物繊維、抗酸化作用を示す植物性色素など、実に 60 種類以上の栄養素をバランス良く含んでいる。
実際、味ってどうなの?
紹介するからには自分で体験しなければ。
ということでいくつか実際に食べてみました。
ゼロミートを試食
ハンバーグタイプ
調理は非常に簡単で、袋のまま電子レンジで加熱するだけです。
出来上がり、レンジを開けると美味しそうなハンバーグの匂いが漂っていました。
これは期待してしまいます。
見た目はどうでしょうか…。盛り付けてみましょう。
おおお!完全にハンバーグに見えます!
では、さっそくいただきます…。
美味しい!
食べた時の香りも完全にハンバーグでした。断面もお肉感ありますし、食感も粗挽き感のあるお肉という感じです。
味のほうは結構しっかりついていました。お肉のような旨味があって美味しいのですが、旨味成分が強く、少し後味の悪さを感じました。
しかし、何も言われずに食べたら大豆食品だとは思わないレベルです。
あとご飯との相性が抜群です!
ソーセージタイプ
こちらも袋のまま電子レンジで加熱することができますが、今回は袋を開けて直接ボイルしました。
香りはしっかりソーセージの風味でした。
盛り付けたものがこちらです。
少し角張っていますが、しっかりソーセージに見えますね。
それではいただきましょう。
んん~なるほど!
断面のあらびき感は完全にウインナー!見た目は普通のウインナータイプでしたが、味は赤ウインナーに近いですね。
食感はお肉のものよりもしっかりしている感じ。肉感はあるけど噛んでるうちに少し大豆感が出てきました。しかし、大豆食品だなと感じるより、新しいタイプのウインナーという印象を受けました。
通常のウインナーよりも腹持ちが良く、満足感がとてもありました。素直に美味しかったです。
最後に
今回、代替食品について調査して、このブログのタイトル通りとても食に可能性を感じました。食は人間が生きていくうえで欠かせない活動であり、人生を豊かにしてくれるもののひとつだとも思っています。このような新しい食品の開発が食糧問題解決の一助となるのではないでしょうか。ですから、新たな食材の利用法を模索している研究者、企業の方々に感謝します。
食の未来に希望を持てる、そんな調査でした。皆さんもこのような代替食品を見つけたら一度試してはいかがでしょうか。